ロックマンロックマンのレビュー
発売日 :2006年3月2日
機体 :PSP

総合評価:7/10
約20年待ち望まれたロックマンの原点、再誕
ロックマンロックマンは、1987年に発売された初代ロックマン1作目のリメイクで、実に19年の時を越えたリメイクである。
初代ロックマン1作目は鬼畜な難易度のアクションと、それを解いてゆく爽快感で知られる名作だ。ロックマンロックマンは、初代ロックマンのステージ、難易度、音楽を全て再現した上で、グラフィックを3Dにアップデートしている。
ロックマンロックマンは、原作を完全再現しているだけではない。数々の新要素が、このゲームを独立したゲームとして面白いものにしている。
例えば、本作は難易度を3段階から選ぶことができる。アクションの難易度や敵の強さが変化するので、難易度の高さからロックマンに手を出せずにいた人にも、原作通りのシビアさで遊びたい人にも楽しめるだろう。
面白かった点
このゲームにはコンストラクションモードと呼ばれる、自由にロックマンのステージをデザインできるモードがある。
ちょうどマリオメーカーのロックマン版のようなもので、ステージの地形、トラップなどからボス部屋まで作る事が出来る。
様々なステージを作って自分でプレイしたり、ネット上で公開したり、ネットから面白いステージや高難易度ステージを選んで遊んだりできる。
無限にロックマンの遊び方が広がる素晴らしいモードだ。
好きなキャラクターやアイテム
ロックマンロックマンでは、主人公のロックマン以外にも各ステージのボスを操作してステージを攻略することができる。
これは原作プレイヤーにとっては夢のような仕様だろう。なお、ボスをプレイヤーとして使えるようにするには、そのボスをロックバスターのみで倒さなければならない。
わたしのお気に入りのキャラクターは、オイルマン。オイルマンは原作にはない追加されたボスで、オイルに乗って高速スライディング、2段ジャンプなどをすることができる。
他のボスにはない機動力を持っていて、ロックマンの世界を全く違った仕方で攻略することができて面白い。
改善して欲しい点
実はこのゲーム、以前はボスキャラクターのみならず、ヒロインキャラのロールちゃんやライバルキャラのブルースを操作してステージを攻略することができたのだが、2018年現在データのダウンロードが不可能であり、ロールやブルースで遊ぶことはできなくなっている。
また、コンストラクションモードで制作したステージを投稿したり他の人の作ったステージをプレイすることもできない。
発売されて長い時間が経っているため致し方ないことではあるが、やや残念である。
私はこれらの要素を標準で搭載したバージョンが新機種で発売されるのを心待ちにしている。期待を込めて総合評価は7点をつけさせていただいた。
序盤のおすすめ部分
ロックマンロックマンを始めると、最初はチュートリアルステージがある。最初は攻撃方法すらないが、敵は無視して進めばよい。
それを終えると、ボス選択画面に入る。ここからは8体いるどのボスから倒すのか、自由に決めることができる。各ボスを倒すとそのボスにちなんだ武器が手に入り、全てのボスを倒すとラスボスステージに進むことができる。
実は、このゲームの各ボスには弱点になる武器が存在する。そのため、遊びやすい攻略順というものが存在する。ここではNEW STYLEの攻略順の一例を紹介しよう。
比較的難易度の低いカットマンを最初に倒し、ローリングカッターを手に入れる。次に、ローリングカッターが弱点のボンバーマンを倒す。さらに、ボンバーマンのハイパーボムを使ってアイスマンを攻略。
そんな感じで、ファイアーマン、オイルマン、エレキマン、タイムマン、ガッツマンという順に攻略していけば、弱点武器を効率よく使って倒していくことができる。
もちろんボス攻略に詰まったら、他のボスに挑戦するのも悪くない。どのボスもロックバスターのみで倒すこともできるようになっている。
まとめ
ロックマンロックマンは、約20年の時を越えて蘇ったロックマン第1作目。20年前から変わらない難しさと達成感に、永遠に遊べるステージ制作モード、ボスを操作する新感覚、そして難易度を調整できる気軽さまで上乗せして完全に生まれ変わったロックマンだ。
ロックマンをこれから始めるあなたにも、20年前ロックマンを楽しんでいたあなたにも、オススメしたいゲームに仕上がっている。
※本記事の画像の引用元はhttp://www.jp.playstation.com/software/title/uljm05044.htmlです。