見た目に反して結構頭を使うピクミンシリーズ3作目のレビュー

ピクミン3のレビュー

基本情報
メーカー名:任天堂
発売日  :2013年7月13日
機体   :Wii U
投稿者さんと評価
yoritoum 投稿者 :soukennbitya さん 女性・20代
総合評価:8/10

シリーズファンと初見の人とで評価が少し変わる

笑って泣ける本格的なRPGや、派手さが売りの爽快なアクションなどではなく、もっと気軽にまったりプレイできるゲームを探していた時に見つけて購入した。変わった趣向の作品はたまに触れるとイレギュラーさが際立ってより面白いものだ。結果として「気軽にまったり」という希望は叶わなかったのだけれど(笑)

シリーズものの続編ではあるが、物語が直接繋がっているわけではないので、いきなり3から始めるというトリッキーな遊び方をしても十分に楽しめるだろう。

1つ1つの操作自体は難しくないし、きちんとチュートリアルも盛り込まれているため、初心者でも安心して手を付けられる仕様の作品になっていると思う。引っこ抜か~れて~戦って~食べ~られて~♪という例の歌がずっと気になっていた方は、ここからでも全然間に合うので是非1度遊んでみてほしい。

逆に、前作・前々作を遊んでいるユーザーからは、それらと比較しての感想も複数挙がっている。人気の高いシリーズだけあって、少々厳しめの意見もあるようだ。今までのタイトルをプレイしているかどうかが、評価を分ける基準の1つになってしまっているのかも知れない。

ゲームを始めてまず驚くのはグラフィックの美しさ

前作よりさらに背景やエフェクトが繊細に描き込まれており、キャラクターたちもとても滑らかに動き回る。架空の舞台であるはずなのに、まるで本当にそこに存在しているのではないかと思ってしまうほどの迫力があるのだ。

それから、今作では主人公が3人用意されていて、視点を切り替えながら遊ぶ事ができるようになった。そしてキャラクター同士を合流させれば、ピクミンだけではなく主人公たちを投げ飛ばす事も可能である。行動パターンが増えればそれだけ戦略も広がるので、難しい分とても面白い。

残念だった点

個人的に残念だったのは、図鑑のようなシステムがなかった事。手に入れたお宝や倒した原生生物(フィールド上の敵)の一覧を確認するモードがないのだ。確かになくてもストーリー進行には影響しないのだけれど、探索ゲームとしては致命的な気がした。

序盤のおすすめ部分

探索の進め方や操作方法、ピクミンにできる事など、必要な情報は大体序盤のチュートリアルで教えてくれるので、時間をかけてでも1つ1つ確実に覚えていこう。ストーリーを進めても、難易度が上がっていって最終的に格ゲー並のコマンド入力を要求される、なんて事はないから大丈夫。ゲーム慣れしていない人は、何よりもまずAIアクションというジャンルそのものに慣れる事を考えた方が良いかも知れない。

原生生物はしっかり狙えば1撃で倒す事ができる、短い距離ならピクミンたちに歩かせるよりも主人公たちが投げ飛ばした方が移動時間が短くなる等の小テクも、序盤のうちに見つけて習得しておきたいところだ。ストーリーモードと並行してミッションモードも活用すると、より効率が上がるだろう。

まとめ

見た目に反して結構頭を使う「ピクミン」シリーズの3作目。王道ジャンルではないけれど、単純な操作性と奥深い戦略性が見事に融合された、とても任天堂らしい仕上がりになっているなと感じた。老若男女問わず楽しめる作品だと思う。とある大物芸人さんもファンだったりするんだぜ!

※本記事の画像の引用元はhttps://www.nintendo.co.jp/wiiu/ac3j/です。