LOOP THE LOOP 飽食の館のレビュー
発売日 :2011年5月5日
ジャンル :ミステリーノベルゲーム

総合評価:10/10
閉ざされた館での楽しい日々と、強烈な惨劇
LOOP THE LOOPは、ゲームに登場する主人公となって、物語を読み進め、選択肢を選んで進行していくノベルゲームだ。
密室の館で進む殺人と、犯人を解き明かしていくミステリー調で話は進む。推理小説とは違って、キャラクターの絵があり、選択肢があるノベルゲームだったのでとてもストーリーに入り込めた。
このゲームの魅力は、なんといってもキャラクター。魅力的で個性的なキャラクターと過ごす、館での楽しい時間が1番印象深く残っている。だからこそ、その後起こった惨劇が心に強く、強く焼きついている。
ストーリーの良し悪し
主人公が男子高校生なので、とても読みやすい文章で話が進んで行く。また、キャラクターが多くそれぞれに個性があるので、キャラクターを楽しむことに重きが置かれているストーリーだ。
前半は館の中で楽しい時間を過ごす話で、後半に事件が起き、一気に推理っぽくなる。ストーリー自体はライトなのだが、前半の楽しいパートが、後半の緊張したパートを引き立てる構成だ。
思い出
このゲームを見つけた時、あまりの面白さに私は一晩で読み切ってしまった。選択肢の違いを見に行ったり、オープニングを見返してしまう。
その後も、続編が出るたび大体その日のうちにクリアしていた。LOOP THE LOOPは、のめりこんでしまう面白さがあるゲームだ。
好きなキャラクター
私は、アキと呼ばれる芸術家が好きだった。
24歳のかなり有名な芸術家なのだが、無口無表情で、ほとんど喋らないキャラクターだ。男性とも女性ともつかない中性的な容姿と、ミステリアスな一面が好きだ。
序盤のおすすめ部分
あらすじを書いておく。
平凡で代わり映えしない日常に飽き飽きしていた主人公。塾をサボり、公園でうたたねしてしまい、目覚めると見覚えのない館にいた。
館には11人の人が住んでおり、皆同じように館に迷いこみ、共同生活を送っているようだった。館には外に通じる扉がなく、どんな方法を使っても出ることはできないようだった。
主人公は12部屋ある部屋の最後の一部屋を割り当てられた。その12部屋には不思議な力があり、どんなものでも望めば出すことができるのだという。
不思議な現象と非日常的な環境に戸惑う主人公だったが、これから主人公の歓迎パーティーが行われるらしい。
館の12人と暮らす日々、そして巻き起こる事件……。果たして主人公と仲間たちは、無事に帰ることが出来るのか?
まとめ
LOOP THE LOOPは楽しい日々と、凄惨な殺人の対照が心に刺さる良作です。ぜひ、プレイしてみてください!