ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3Dレビュー。映画のようなタイムスリップ

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3Dのレビュー

基本情報
メーカー名:任天堂
発売日  :2015年2月13日
機体   :3DS
投稿者さんと評価
yoritoum 投稿者 :yoritoum さん 男性・20代
 総合評価:8/10

落ちてくる月を止めるためにタイムスリップ!?

NINTENDO 64で発売されていたムジュラの仮面の3DSリメイク版。グラフィックが格段にきれいになり、元の作品の問題点も解消された。時のオカリナの後日譚的な位置付けだが、単体で話が完結しているため、前作を遊ばなくても楽しめる。

ゼルダの伝説ムジュラの仮面3Dは、3日後に月が落ちてくる世界で、月を止めるために何度も3日間を繰り返すゲームである。月、と言っても普通の月ではない。この月、なんと人面が描いてある。しかも結構彫りが深くて怖い。それがだんだん落ちてくる。

3日後には月が落ちてきて、町が滅んでしまう。そのため、主人公は「時のオカリナ」を使ってなんどもなんども1日目に時間を巻き戻すのだ。具体的には、ダンジョンをクリアしたり町の人々のお願いを聞いたりして、月が落ちてくる真相に迫り、月に立ち向かうための能力を獲得していくゲームだ。

世界観、ゲームの設定が非常に秀逸なゲームだ。ダンジョンには軽い謎解き要素があり、それを解いていくのも楽しかった。ただ、一部の謎解きが難しく、またイベント後に次に何をすればいいかわからないという場面が多々あった。一部の難易度が高く、ゲームのテンポを失っていたので、総合評価は8点をつけさせていただいた。

面白かった点

月が落ちてくるのはクロックタウンという町なのだが、ここにはいろんな種族がいる。普通の人に、木の実のような種族、岩のような種族、半魚人のような種族。

このゲームが面白いのは、それぞれのキャラクターに3日間のスケジュールが存在することだ。それぞれのキャラクターに、それぞれの人生があるのだ。

そのスケジュールは、団員手帳というものに記録されて、いつでも見ることができるようになる。月が落ちてくることに動じない人、慌てる人、困っている人、恐れている人。こんな人々を見せられてしまうと、この町を救ってやりたくなるのである。

こんな人におすすめ

世界観にどっぷり浸かりたい人に向いている。月が落ちてくる世界で3日間を繰り返すなんて、タイムトラベルものの映画みたいな壮大なシチュエーションである。この世界に入り込んで、主人公とともに世界を救える人はこのゲームにはまるだろう。

やり込みタイプのゲームか?手軽なタイプか?

なかなかやり込み要素の多いゲームだ。ストーリー自体は一本道なのだが、クロックタウンの住人による小さいイベントが多く、中には3日間にわたる感動的な物語も存在する。

このゲームには、いろいろな役割を持つお面がたくさん登場するのだが、それを全て集めると、エンディングで……とこれはネタバレになってしまう。ミニゲームもいくつかあり、特典によって特別な報酬が得られる。ただ、3DSのゲームのため持ち歩いて空き時間にちょこちょこ進めて行くことができる。

序盤のおすすめ部分

序盤は中央のクロックタウンを脱出するところから始まる。ネタバレになってしまうので、どのように脱出するかはいえないが、まずは町の人々を観察して見ると楽しい。町の人々の生活が存在しているのがわかると思う。

また、交流を深めることで小さいクエストが発生し、町の人々の助けになったり、役立つ報酬をもらえたりするので、こなしておくと良い。メインのストーリーは、クロックタウンの脱出後、南の沼地に行くことになる。沼地には初のダンジョンがある。そこを攻略していこう。

まとめ

3日後に落ちてくる月を止めるため、3日間を何度も繰り返す、という設定がこのゲームの最大の魅力である。この設定が面白そうと感じた人は、ぜひプレイしてみてほしい。きっとこの不思議な世界にハマってしまうだろう。

※本記事の画像の引用元はhttps://www.nintendo.co.jp/3ds/ajrj/です。