Getting Over Itのレビュー
発売日 :2017年11月14日
ジャンル :アクションゲーム

総合評価:8/10
最高にハマるGetting Over It
主人公はツボにはまり歩けない男。手持ちにあるのはハンマーだけ。こんな状況で山を登ろうというのだから、嫌でも興味が湧いてしまう。クソゲー、クソゲーと言われながら、ハマる人続出のGetting Over It。どんなゲームなのかやってみよう!
ツボにはまり身動きの出来ない主人公なので、もちろん歩けない。移動手段となるのは手持ちのハンマー。ハンマーを叩きつけた反動で利用して前に進んでいく。この技をうまく使いこなし、様々な山登りに挑戦していくことになる。パズル性が非常に強く、初見でクリアするのはまず不可能な難易度だ。1面をクリアするのに5〜6時間も要するコトもある。心してプレイして欲しい。
1つのミスで全てが無駄になる徒労感はクソゲーの分類に入るだろう。しかし、クリア出来たときだけを言えば、点数は満点でも足りないくらいだ。点数をつけるのが非常に難しいので、8点にしておいた。
苦労を惜しまない人向け
ゲームの評価は両極端に分かれるだろう。頑張っても必ずしも結果が出るとは限らないパズル要素に、熟練の技が必要になるアクション性。2つが見事なほどにマッチしているため、クリア出来なければ、穴を掘って埋めているような気持ちになるはずだ。頭が痛くなるほど難しいので、壁は高いほど燃えるというマゾ気質の人にしかオススメできない。
タイムを縮める喜び
達人たちのクリア動画などを見ると、その動きはまるで奇抜なサーカスを見ているように無駄なく美しく洗練されている。単純な操作でもここまでできるのか驚きを隠せない。自分でも同じ動きをしようとしても、なかなか難しい。スーパープレイをやるには練習しかないだろう。久々に時間を忘れて熱くなるゲームだ。
序盤のおすすめ部分
このゲームで大事なのは、ハンマーの使い方。いくつか序盤での難所をいくつか紹介しよう。
1.タルの3段
初心者殺しとなるであろう、連続ジャンプ。慣れるまでは一番手間取るポイントだ。最初はかなり手こずると思うが、ジャンプを失敗しているようでは話にならない。ここでしっかりとジャンプの基礎と技術を身につけておこう。
2.2連ランプ
ジャンプをマスターしたプレイヤーに次に襲いかかってくるのが、左右ジャンプ。今度はタイミングとテンポが非常に重要となる。力加減を身につけるのに最適な場所だ。今後の役に立つのでぜひ頑張って乗り越えて欲しい。
3.滑り台
傾斜がきつく、少しのミスでスタート地点に戻されてしまう悪質な場所だ。ここではパズル要素が加わり、引っかける場所によってはやり直しとなる。順番は『パラソルから一輪車、ほうき、そして、滑り台』丁寧かつ慎重に登っていこう。
まとめ
ここまで理不尽な難しさはファミコン時代を思い出させる。今の手軽な爽快感とは真逆に位置しているだろう。理不尽な難しさは、ゲーム本来の楽しさのように思える。難しいけど、楽しいと自信を持ってオススメ出来るゲームだ。
※本記事の画像の引用元はhttps://store.steampowered.com/app/240720/Getting_Over_It_with_Bennett_Foddy/?l=japaneseです。